やった! 観たかったんだよね!
体の48箇所を魔物に奪われた姿で生まれた百鬼丸(妻夫木聡)。自分の奪われた体を取り戻すために、百鬼丸は魔物退治の旅をする。その旅の途中でであったのがどろろ(柴咲コウ)。どろろは、百鬼丸の左腕に仕込まれた魔物を切り殺す力のある刀に目をつけ、彼に付きまとう。
しょっぱなからとてつもなく痛いシーンが続きます。全編通して痛いシーン満載です。舞台が戦乱の世ってこともあるんだけど、ちょっとリアルに描写しすぎ…?って感も否めないかも。とにかく、人も魔物もばったばったと切り殺されていきます。
けどね、ちゃんと笑わせてくれる場面も、泣かせてくれる場面もあって、壮絶なストーリーだけどただ痛い、苦しい、つらい、じゃなくて、あっけらかんとした明るさとか、這いずり回ってでも生きようとする人の強さだとかがうまく出てると思った。
また表情の乏しい百鬼丸と、熱しやすくおちゃらけたどろろの対比も鮮やかでね。そんでもって柴咲コウの表情が本当に豊かで、泣いたり笑ったり怒ったり、見てて飽きないの。
ストーリーのテンポもなかなかよくて、見せるところは見せるし、流すところは流すって、メリハリが利いてた。
ところどころ、アクションシーンとか「うーん」って思うところもあったりはしたけど、全体的に完成度の高い映画だったように思います。ロケーションもいいし、俳優人もいいし。
特に、個人的にはラストが好きだった。ハッピーエンドでは絶対にないけど、でも救いようのないバッドエンドでもない。複雑な気分で、傷は癒えないし、新たな傷も生まれる。でも、それでも生きていこうかっていう人間の底力を感じさせるようなラストで。
あんなに緻密なストーリーを作っておきながら、あんな俳優陣を揃えてニュージーランドロケもしてCGもあんなに使っておきながら最後がお粗末だったら、もうそうとうがっかり、幻滅だったけど、あのラストなら大満足!です。
うん、けっこうおすすめかも。
映画を見たあとは、バイト先関連の大人数での飲み会でした。
ちょっと呑みすぎたのか、帰りがけにほんの少しだけど頭が痛くなり始め、お風呂に入ってすぐ寝たものの眠りも浅く……。二日酔いまでは行かないけどね。お酒に強くなりたいなぁ。
で、これからバイトです。そろそろ仕度しなけりゃー。
なんだか本当にここしばらく精神的に不調で、とくに最近一週間くらいはこんなの人生で初めてじゃないかってくらい絶不調だったんだけど。
昨日からようやく、ちょっと浮上して来たかなという感じです。よかった。
昨日の19時までに提出しなけりゃいけないレポートに、昨日の朝からようやく手をつけ始めて、でも案の定途中で面倒になっていっそ提出せずに単位も落としてもいいかなとすら思い始めて。だって、たぶんこれを出さなくても卒業できるし(たぶん、というところがとっても危うい)。で、うだうだとしていたのが15時ごろ。
でもね、途中まで書いたんだからと思って、半ば投げやりな気持ちで適当に仕上げて、提出してきたの。学校に着いたのが18時半くらいだったから、けっこうギリギリだったね。
学校に行くまでに、20分くらい歩くんだ。その途中から、徐々に気分が晴れてきて。
思い出したんだ。自分のスタンスを。
いくら自分のことが嫌いで、周りにも不満だらけで、イライラだけが募っていても。
自分がどんなに弱くてくだらない人間かってことを知っていても。
自分を守るためなら人を傷つけても平気な顔をしていられるような、そんな人間にはならないようにしようって。
自分の愚かさに、他人を巻き込んじゃいけないって。
そのくらいの強さは、持ち合わせていようって。
そんなふうに、何年か前、思ったんだ。
忘れてた。でも思い出したよ。
大切なことは、きっと消えない。ちゃんと、必要なときに思い出せるんだ。
私は弱い。自分のことすら愛してあげられないし、度を越すほど怠け者だし、臆病者で決断力もないし、向上心もそれほどない。
でも、そのことをちゃんと知ってる。他の人やことに原因を押し付けたりはしないよ。すべては自分で選んできた道だ。自分で作り上げた人格だ。
いま、私の知り合いに不安定な人が多い。人が不安定だと私もついそれに影響されて不安定になってしまうことがある(たちが悪いって常々思う)。
でも、不安定の連鎖は、私で止める。
それが私のプライドだから。
主な使用カメラ:NIKON U2 , NIKON D7000 , HASSELBLAD 503cx
植物と光と陰を撮るのが好きです。