これまで、フィルムはそのとき入ったお店(だいたい小さいカメラやさん)で値段と相談して選ぶ、現像もプリントもお店任せだったのですが、諸事情あって、フィルムと現像・プリントについてちょっと調べていました。
どうしよう!もう、訳わかんない!
mixiのコミュの人たちとかみんな詳しすぎだし!!
というか、フィルムカメラを6年も使い続けているのに、知識やこだわりのない自分にがっかりしました。がっかり…?なんかちょっと違うかもだけど。こう、ね、あまりにもぼんやりととり続けてきたんだなぁ、と。改めて。
まあ、よく言えば、最初にカメラを教わった先生から「フィルムなんて安いものでいい。安いものでひたすら撮れ」といわれていたのを、ずっと忠実に守ってきたわけです。
ああ、身近に写真を教えてくれる人が欲しい……!
最近、珍しく夏バテ気味のコウヅキです。どうもお久しぶりです。
食欲がどうもなくてねー。目の前に出されれば食べられるんだけどね。たぶん一人暮らししていたら食事の回数が減ってさらに夏バテが加速してたよ。ご飯作ってくれる人がいるってありがたい……。
さてそんな中、青写真キットというもので遊んでみました。
先日友人と近未来科学館へ行ってきてね、そこのミュージアムショップでゲットしたのです。
感光紙に物やモノクロ写真のフィルムを置いて、日の光を当てると、像が浮かび上がるというやつ。
いやもう、休みの日に一人でうきうきしながら遊びました。
まずはホルガのモノクロフィルムで。
もうちょっと青みを濃くしたいと思って、露光時間を短くしてみました。
ところが短くすればするほど色が薄くなっていって……。
なんでー? お昼が近づいているからさっきよりも明るさが増しているとか!? と思って何度か試してもダメ。
結局、巣鴨を撮ったモノクロフィルムはあまりうまくいきませんでした。一番マシだったのがこれ。何が写ってるのかよくわからないじゃんね。
……で、露光時間が長いほうがより濃くなることに気づいたのは後日のことでした。そうか、撮るときと印画するときって逆なんだっけ!(撮影時はシャッタースピードが速いほうが暗く写るのです)
フィルムだけじゃなく、物でもやってみました。
蝶の形のマグネット。
風が強い日だったので、動かないように一生懸命押さえていた指までくっきり。
お気に入りのガムランボールのネックレス。
繊細なワイヤーの作りがあんまり伝わらなくて残念。
プランターに植えたミニトマトの葉陰で。
風でぶれる感じが程よく出ています。
で、楽しくなっちゃってちょっとは後日に残しておこうと思ったんだけど、結局入っていた15枚全部をその日のうちに使い切ってしまった。もったいない。もっとやりたかった。
中学生くらいのときに写真に興味があって、このキットが手に入っていたら、夏休みの自由研究はきっとこれにしたに違いない。時間帯によって光の強さがー、とか、露光時間の長さで像の浮かび具合がー、とか、写真の仕組みとか。考えただけで楽しそうだ。
おんなじものを撮っても、撮る人によって出来上がる写真は全然違うものになる、という話はよく聞く。
私が撮る写真は、私っぽさが出ている、といってくれる人がいる。
じゃあ私らしい写真ってなんだろう。意識したことなんてない。
ただ、自分が撮りたいと思ったものを撮っているだけ。
私らしさが出ている、から、私の写真だ、と胸を張って言うのはちょっと抵抗がある。
たとえば絵や小説は、すべて描き手・書き手の内側から出てくるものだ。だからその人の絵であり小説と言って差し支えないだろう。
だけど写真は違う。被写体がいなければ写真は成り立たない。撮り手はただ、それを切り取らせてもらうだけ。
特に人を撮った写真は、撮ってから時間が経てば経つほど「私の写真」とは言いづらくなってくる。
「私の写真」じゃなくて、「撮られた人の写真」じゃないか、と思う。
撮り手である私の匂いが時間と共に薄れていって、写真の中にいる人たちの存在感が増してくる。
少し寂しい気もするけど、それが当然だという思いもある。
そんなわけで、昨日はTHE NIGHT FLYERのライヴを見に雨の渋谷まで行ってきました。
先日私が撮った彼らの写真が、とても綺麗な形でフライヤーに使われていてとても嬉しくなりました。
そして彼らの成長ぶりにも嬉しくなりました。 ←何をえらそうに…
みんなの存在感を伝える手助けがちょっとはできたかなぁ。
単焦点レンズ。
でもきっと、新品を買うとなるとかなり高価なんだろうなぁ。でもネットオークションなんかで競り落とすのもめんどうだなぁ。近所に中古のカメラ屋なんてないしなぁ。なんてぼんやりと考えていたんです。
で、先日、秋葉原にいく用事があったので目の保養だけでもと、空いた時間にヨドバシをふらふらしてたところ。
物によっては案外お手ごろ価格で買えることを知りました。
ネットで注文したのはその次の日です。
ひゃっほー!
そんなわけで今日、散歩がてら撮り比べてきたよー。
今回購入したのはAi AF Nikkor 50mm F1.8Dと、プロテクター代わりにケンコーのUVフィルター。そしてマルミのブルーハンサーライトというフィルターもついでに。フードももちろん購入。
以前から使っているのはAF Zoom-Nikkor 28-80mm f/3.3-5.6G。こちらもケンコーのUVフィルターを常用。
(レンズの名前なんて、今初めてまじまじと見たわ…)
Nikkor 50mm F1.8で。
Nikkor 50mm F1.8で、ブルーーハンサーライト装着時。
心持ち青くなる。
Nikkor 50mm F22で。フィルターはUV。
F値を変えてシャッタースピードが長くなったためか、青みが弱くなりました。
今度はZoom-Nikkor 28-80mmで。焦点距離50mm、F22で合わせました。
うむ、比べてみても特に単焦点レンズと違いはないように感じる。
引き伸ばして焼いてみると何か違うのかしら。
ズーム機能がないため自分が動いて被写体との間合いを計らなきゃいけない単焦点レンズ。
だけどズームレンズよりもよりF値が小さいため背景をぼかせられる単焦点レンズ。
これからうまく使いこなせるといいなぁ。
熱意がないなら、ちゃんと向き合うことができないならやめてしまったほうがいい。
そう思ったりもしたのでした。
でも、もう一度、ちゃんと自分にとっての写真というものを見つめなおしてみようと、京都一人旅にはモノクロフィルムを持参しました。
写真の原点であるモノクロ。白と黒の二色の世界。そこで自分に何ができるかを見つめ直してみようと。
で、1枚撮っただけであっけなくカメラの電池切れ。とほほ。
そのため浜松・箱根の旅でもカメラにはモノクロフィルムが入ったまま。
旅から帰ってきてプリントに出して、出来上がったものを見てやっぱり消沈。
たぶん私は、ファインダー越しの景色ときちんと向き合えていないんだ。
写真は私自身を写すものではない。
その向こうにあるもっと大きくて素晴らしい何かをとらえなきゃ。
もう少し、試行錯誤してみます。
写真は、京都で唯一撮れた貴重な1枚。
三条大橋(たぶん)から臨む鴨川。バスの車内にて。
主な使用カメラ:NIKON U2 , NIKON D7000 , HASSELBLAD 503cx
植物と光と陰を撮るのが好きです。