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伝えたいこと。湧き上がってくるもの。
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 屋久島旅行に持って行ったのは、一眼レフとホルガと携帯電話(私にとってはデジカメ)。


・ホルガは一本のフィルムで撮れる枚数が少ない(正方形の写真なら12枚、長方形なら16枚)。
 すっかり油断していたら、既に入れてあったフィルムの残りが2,3枚分しかないことに、家を出てから気づいた!
 ホルガで使うフィルムはブローニーフィルムという特殊なもの。祈るような気持ちで羽田空港の売店を見てみたけど、やっぱり売ってない……。
 まあ、そうだよね。あんまり需要ないもんね。屋久島でホルガはあきらめるしかないのかー。残念。
 と思っていたら、鹿児島空港から高速バスに乗り、徒歩10分くらいかけて船乗り場まで行く途中にカメラ屋さんを発見!!
 わずかな望みを託して入店。フィルム売り場で捜索。が、やはりない。
 と、そんな私をもの言いたげに見つめる店員さんの目。
「あのー、ブローニーフィルムってありますか?」(おそるおそる)
「はあ、ちょっと待ってください」(と、奥に引っ込むまだ若い女性店員)

「感度400ならありますけど…」

!!!!!!!

 地方も侮れん!


・フィルムには感度というものがある。感度、つまりどれだけの光の量でフィルムが反応し、像が写るか、の数値。
 標準はだいたいISO400で、数値が小さいとよりたくさんの光量が必要となり、数値が大きくなればより暗いところで写せるようになる。感度が低いフィルムでも暗いところで撮ろうと思えば撮れるんだけど、そのためにはシャッタースピードを長くしなけりゃならない。つまり手ブレの可能性が高くなるってこと。

 さて、私は屋久島旅行に際して、事前に一眼レフ用のフィルムを3本購入した。
 奮発して、いつもよりもちょっとお高めのフィルム。せっかく行くんだから、是非きれいな写真を撮りたいものである。
 旅行の前にカメラにセットして、いつでも撮れるような状態に。残りの2本もちゃんと手荷物へ。
 そして屋久島に到着! 宿で、次の日の縄文杉登山の準備をば。
 フィルムも小さいポーチに入れてリュックへ。

 ここで、はたと気づいた。

 手の中にあるのは、ISO100のフィルム。

 は? なんで? 400じゃないの?
 以前買ったものを間違えて持ってきたのかと一瞬思い、ほかのフィルムを見ても、やっぱりISO100。

 ・・・・・・・・・・。
 手ブレ覚悟だな、こりゃ。


・縄文杉登山の日は快晴。快晴も快晴。
 翌日の白谷雲水峡トレッキングは朝から雨。降ったり止んだり川が増水したり。
 一眼レフカメラは精密機械。雨は嫌い。
 というわけで、白谷ではカメラはほとんどリュックの中。
 ホルガは、精密機械ではないけどストラップがついてないので、こちらもほとんどリュックの中。

 見渡す限り緑色のきれいな景色は、私の記憶という名のカメラに納めました。

 ……。
 一眼レフを水に強くするグッズか何か、ないのかなぁ。


・屋久島最後の日、朝ごはんを食べて自分の部屋に戻り、荷物をまとめようとホルガを手にしたところ。
 あっさりと裏蓋が取れた。

 ・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!

 あわててあせって蓋をはめ直す。
 既に11枚、撮ったフィルムが中に。
 ……全滅? 全滅か???



・後日談。
 一眼レフで撮った写真は、もう見事に手ブレだらけ。
 くっそう! 縄文杉までぶれてるー!

 ホルガ写真、初めて現像に出したけど、ハチカメラより断然画質がいいよ! すげー!
 さすがブローニーフィルム!
 裏蓋が開いちゃったものも、感光したのは2枚分だけでした。よかった被害が少なくて!
 そのうちスキャンして載せます。

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 、ではないはず。
 だって何度も欲しいと思ってそのたびに思いとどまってきたんだもん。


 HOLGA GCFN購入。


 やったー!! 念願のHOLGAだよ! ハチカメラに続き2つ目のトイカメラ!
 いつ撮り終わったかわからないハチカメラのフィルムを未だに現像に出してないけど(もう画像が劣化してそうだけど)、それでも欲しかったんだよ!
 だって絶対にハチカメラより性能いいし。正方形の写真が撮れるし。1万円弱だし。


 そんなわけで、さっきまでいじってたのですが。

 何はともあれ、フィルムが入れづらいわっ!
 ハチカメラは本体にはめ込んで巻き上げるだけなのに対し、HOLGAはフィルムの端をスプールに巻きつける手間があって。
 これがなかなかうまく巻きついてくれないでやんの。15分くらい、もっとか?、格闘してました。
 ねえ、世の中のHOLGAユーザーってどうしてるの? コツとか裏技でもあるの? 私が不器用なだけか??

 そしてまあ、裏蓋が浮いてるような気がしてならない。
 これってつまり……、光が漏れてるってことじゃないの……?
 説明書にも、「光漏れによりフィルムが部分的に感光することが多々あります」って。
 た、多々だぁ~??

 ……うん、まあ気にしないことにする。一本現像してみて気になったらテーピングすることにするよ。
 それもトイカメラならではの味ってもんだし、うん。


 ああ、撮影旅行にでも行きたいなぁ。

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久々のハチカメラ写真。

バッグにハチカメラをつけてると気づいて話題にしてくれる人がいて嬉しいです。

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21.jpg


大学で出会った写真の恩師は、

最近ピントの合わないぼんやりとした写真が流行ってるけど、
ピントの合った写真をプリントのときにピンボケにすることはできるけど
ピンボケの写真はどう頑張ってもピントを合わせることはできないのだから、
まずはきちんとピントが合った写真を撮るようにしなさい

とおっしゃっていました。

ハチカメラにはピントを合わせる機能がない。ぼんやりとしか写らない。
そんな写真を撮ってる私は先生の目にどう写るかな。


でも、ハチカメラで撮りたいと思うもの、一眼レフで撮りたいと思うものはまたちょっと違うんだよな、私の場合は。
ハチカメラは一眼レフの、一眼レフはハチカメラの、代理にはならない。

そして、ふとした瞬間に「あ、これ撮りたい!」と思う風景は、たいてい一眼レフでくっきりきれいに撮りたいと思うもので……。
だからいつもバッグにハチカメラをつけてはいるけど、なかなか撮らなかったりする(笑)

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15.jpg


ハチカメラは作りが簡単なため、光が洩れてきてこんな心霊写真みたいになりがちです。
うん、たぶん作りのせいだと思う。

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HN:
KANA
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非公開
自己紹介:
日本写真芸術専門学校在籍。
主な使用カメラ:NIKON U2 , NIKON D7000 , HASSELBLAD 503cx
植物と光と陰を撮るのが好きです。
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