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伝えたいこと。湧き上がってくるもの。
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 見てきましたよ「やぎの冒険」。

 気づいたら上映回数がかなり少なくなっていて、9時40分からと夜の8時くらいからしかなくなっていてどうしようかと迷ったけども。休みの日に、仕事に行く日とほとんど変わらない時間に起きて、池袋までいってきたのでした。
 さすがに朝早いせいもあって、映画館はガラガラ!70人くらい座れる部屋に、5人くらいしかいなかったんじゃなかろうか。快適快適。


 以下感想。

 始まってからしばらくは、これ十代の子が撮ったんだよなぁ、でもそんなふうに意識しながら観るのは失礼だよなぁ、っていろいろ思っていたけど、だんだんそんなことどうでもよくなってきた。
 全体的にスローペースで、丁寧で、もっといろんなことを詰め込もうとすればできただろうにあえてそうすることもなく、声高な主張もなく、だけど伝えたいことはちゃんとあって、ゆっくりと体に染み込んでくる、そんな映画でした。好感が持てました。
 本当にねー、丁寧なんだよー。沖縄の日常の風景がそのまま撮られているような印象で。沖縄らしさを強調するわけじゃないのに、やっぱり全編ずっと沖縄の空気が漂っていて。
 少年の、たぶんあの年頃を経験した人は誰しもが抱えてきたのであろう不安や憂鬱さ、心もとなさと、衝動性や根拠のない全能感がない交ぜになった感覚、も、すごくよく出ていた。そこら辺は、やっぱり登場人物たちとすごく近い年齢の監督ならではの表現なんだろうなぁ。年齢のことを持ち出すのってどうしても上から目線になってしまいがちで、年下を侮ってるようで、あんまり好きじゃないんだけどさ。でも「この年齢にしてはなかなかやるな」じゃなくて、「この年齢だからこそこういうのが撮れるんだな」っていうのをすごく思った。だって、大人が作る「こども像」って、どこかで無理がでるんだよ。無駄にこどもっぽくしすぎたり、かと思えば変なところで大人びていたりね。都合のいい「こども」を大人は作りがちなんだ。それが一切なかったのがとてもよかった。うん、本当によかった。
 あと、個人的には主人公が那覇から名護へのバスに乗る風景、那覇バスターミナルとか、米軍基地がちらりと見えたりとか、西海岸沿いの風景とかが一年前の沖縄旅行を思い出されてツボでした。

 うん、早起きしてわざわざ池袋にまで見に行った甲斐があった。

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