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伝えたいこと。湧き上がってくるもの。
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 小さい頃、というか今よりちょっと若い頃まで、世界中のきれいな景色はきっと全部見に行けるんだろうなと思っていた気がする。
 ヨーロッパの古城、歴史ある遺跡、ピーターラビットの生地、かわいい雑貨が並ぶ北欧、中東のエキゾチックな文化、モロッコの迷路のような町、東南アジア独特の作りのアンコールワットやタージマハル、マチュピチュ、ウユニ塩湖、その他いろいろ。
 メジャーな観光地から秘境まで。
 ところがどっこい、なかなかそうはいかない。

 何でも見てみたい、と思う。
 きれいなものも、目を背けたくなるものも。
 でも、たくさんのものを見ると感じることより考えることの方が多くなってきてしまう。
 そしてだんだん、感じることも考えることもしなくなってきてしまう。
 怠け癖が顔を出す。
 見ることだけが目的なってしまう。
 本当に大切なのはその向こうにあるのに。

 ちょっと手が届かないくらいがちょうどいいのかもしれない。
 憧れているくらいが。
 いつか見られるんだろうと、やっぱりどこかで信じながら。

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 昔からのどが弱くて、毎回、衣替えで埃を吸って痛めます。
 紅茶で潤し中。。。


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先週末、群馬県は中之条のビエンナーレに行ってきました。
 今回は、私にしては珍しい友達3人での旅行。一泊二日の弾丸日程でした。



旧太子駅
「こだまでしょうか」「いいえ誰でも」 →福岡出身の友達には伝わらなかった









これは何でしょう?






夜の四万温泉。陰翳礼賛。



朝の四万温泉。
夏にまた行きたい!



遠い記憶。夢の中。







 人様の作品を撮ったものを自分の写真と言ってしまうことに迷いがあって、結局あんまり撮らずに終わってしまった。記録写真を撮る習慣もないし。でもこだわらずにもっと撮ればよかったなぁ。
 と、こういうアートイベントに行くといつも思う(笑)。
 特に、今回は友達と一緒だったんだから二人のことももっと撮りたかったな。

 都内から車を借りてのんびりペースで行くつもりが、道に迷ったり渋滞したりで時間がたりなくなってかなり駆け足だったりして、あと一日あればよかったのにと思ったりもしたけど、それもまた楽しかったです。
 高低差のある里山の風景も、きれいな空気も、澄み切った川の流れも、ひんやりとした夜風も、満天の星空も満喫しました。
 しかし最近は一人の行動に慣れてしまっていたので、人と足並み揃えて行動することが不得意になってきていることを実感しました。反省です。精進します、はい。
 誰かの作ったものって、ついじっくり見ちゃうんですよね。どういう意図でどうやって作ったんだろう、モチーフは何なんだろう、作ったのはどんな人だろう、どの角度から見ると一番きれいだろう、とかいろいろ考える。作品から言葉のようなものを聴き取ろうとする。聴こえるまで粘る。
 いつの間にかそういうスタンスでいることが癖になってしまったので、まあ時間がかかるかかる。一人だけのときはそれでいいけど、誰かと一緒のときはもうちょっとペースをあわせなきゃいかんよねー。
 そんなだったり、ナビが甘かったりしたのに、嫌な顔せず一緒に回ってくれた友達二人に感謝感謝です。

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FH000009.jpg

 このところ、祖母の家の庭乗っ取り計画を妄想中です。
 千葉の内陸部、片田舎で昔から米農家をしている父の実家は、何せ敷地が広い。母屋と農機具を置くガレージとプレハブの離れと庭と、そこから一段低くなったところに田んぼ一枚分くらいの畑がある。でも今は、祖母一人しか住んでいないこともあって畑は荒れ放題。それをもし自分のもにできたら、という妄想。

 畑の前にまずは庭。
 庭の4分の1を占めている庭木や盆栽のスペースをまずは整理しましょう。
 多分、以前は祖父が手入れをしていたんだと思う。祖父が他界してから祖母が代わりに管理しているようだけど、本人も見よう見まねでやっていると言っていただけあってちょっと荒れている感がある。
 枯れたものは処分して残せるものは残して、きれいに並べて植え替えて剪定してやる。土を掘り起こして柔らかくして、肥料を少し漉き込む。
 そこに新たにブルーベリーとフサスグリを植えよう。ブルーベリーは初夏にかわいらしい白い花をつけるし、フサスグリは夏の暑い時期に宝石のような赤い実を付けるから、毎日ただ眺めるだけでもきっと楽しい。落葉樹だから秋と冬は寂しくなっちゃうけど、まあそこはしょうがない。足下にいろんな常緑のハーブを植えて補う。
 庭の柿の木はそのままにしておこう。あれは渋柿だったかなぁ。秋になったら収穫して軒先に吊るして、干し柿にしよう。

 そして下の畑。ここもきちんと耕して、腐葉土とかを混ぜ込んでふかふかの土壌にする。
 中央にジューンベリーを植える。シュートは除いて一本立ちにする。大きくなる木だから畑のシンボルツリーになる。4月に白い花をつけて、6月に赤い実がなって、秋には紅葉する。
 ラズベリーとブラックベリーを植える。放置したままのビニールハウスの骨組みに絡み付けてもいいな。何年かかけてハウス全体を覆うくらいになったら、その下にまた別の植物を植える。ここは一年草がいい。ベリーの葉がちょうどいい具合に日陰を作ってくれるから、夏でもきっとちょっと涼しい。
 もっと身近な、野菜なんかも育てよう。
 とりあえずサツマイモ。ときどき雑草を抜けば、あとは放置していてもきっと勝手に育ってくれる。芋掘りして、たき火で焼き芋にするのが楽しいんだな。
 トマト、キュウリ、茄子、枝豆、葉もの野菜、、、って、しまった夏野菜ばかりだ(笑)。育てやすくて、なるべく四季を通して何かしら収穫できるような、バランスのいいチョイスをしよう。
 畑の隅、竹が生えている一角も整理する。これはさすがに自分ではできないような気も…。余分な竹を切ってすっきりさせる。きっと春にはタケノコが生えてくるんだぜ。困るくらいににょきにょきと。タケノコでフルコース料理が作れちゃう。
 下の畑のどこかに、桑とアンズとナツメと栗の木が欲しい。それぞれの時期に収穫して、ジャムとお酒と栗ごはんとマロングラッセを作るのだ。

 庭から畑への斜面には、クローバー、レンゲ、マリーゴールドとか。観賞用の花、と思いきや、緑肥づくりも兼ねてる。
 こっそり彼岸花とクロッカスとチューリップの球根も隠しておく。突然姿を現してくる奴らに、季節の移ろいを教えてもらうのもまた乙なものです。

 最後に、母屋の裏手の日陰にはクランベリーを。
 じめっとした空気はきっと彼らの好物のはず。湿度が高いと病気が心配ではあるけど、たぶん多少は風が通るから大丈夫、だと信じよう。
 どんどん蔓を伸ばして、やっぱり初夏には淡いピンクの小さな花をつけて、冬がくる少し前に赤く熟す実を、台所から見るともなしに見る。さていつ収穫できるかと期待しながら。
 
 春には畑を耕して夏野菜の準備をして、初夏から秋は収穫ラッシュ、ベリーは熟したものから摘み取って冷凍してある程度の量になったらミックスベリージャムにする。
 ハーブ類も乾燥させて保存。
 クランベリーの収穫が一年で最後の収穫かな。これもジャムかお酒へ。
 冬に入ったら植物を休ませる。お礼肥を施して剪定して、次の春を迎える準備をする。
 そうしてまた、季節が巡る。

 そうだ、ガレージの上に叔父が使っていた部屋があったな。今はどうなってるだろう。
 水道も通っていたはずだし、改良して引き伸ばし機を持ち込んで、暗室にしてしまうっていうのもアリだな…!


 以上、完全に妄想です(笑)。
 盆地だから、寒冷地でなら育ちやすいラズベリーやフサスグリがうまく育ってくれる保証もないし。
 千葉とはいえ交通の便の悪いところだから、どれだけこまめに世話をしにいけるかもわからない。
 万一すべてが順調に育ってしまったら、今度は収穫して消費するのも大変になるだろうし(じゃんじゃんお裾分けです。誰かもらってください)。
 それでも、昔から自分で育てたベリーでジャムを作るのが夢だったし、土いじりも好きだし、食べるのも好きだし、植物の世話を口実に写真のプリントもしに行ける。
 実現したら楽しい日々だろうなぁ。

 写真をしている人は農に興味を持っている人が多い、というのを聞いたことがあります。
 共通点は何だろう、と考えたときに浮かんだのは、どちらも光と水が必要だということ。
 それから、時間。
 命を扱うということ。
 生きるためには食べ物が必要で、撮りたいのはたぶん生きているものが生み出す何か。
 巡るもの。動き続けるもの。与えるものと得るもの。
 きっと写真を撮る人は、知らず知らずその循環に強く惹かれて、入り込んでいるんだと思う。
 そう考えると腑に落ちる。


 あ、トップの写真は実家のベランダで育てていたフサスグリです!
 ほかのベリーは育ててもどれも枯れてしまったんだけど、こいつのみはぐんぐん1メートル超えるくらいに成長してくれてね。でも結局、事故みたいなことがあってダメにしてしまった。
 祖母の庭は無理でも、せめてまたこのくらいのものを育てたいなぁ。

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植え替えをしたガジュマル、新芽が急に出てきた。
そんなに育ちたかったんだね。鉢が小さくて根が張れなかったから、上に伸びることも躊躇ってたんだね。ごめんごめん。
しかしまったく、かわいいやつだなぁ。

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KANA
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非公開
自己紹介:
日本写真芸術専門学校在籍。
主な使用カメラ:NIKON U2 , NIKON D7000 , HASSELBLAD 503cx
植物と光と陰を撮るのが好きです。
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