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 このところ、祖母の家の庭乗っ取り計画を妄想中です。
 千葉の内陸部、片田舎で昔から米農家をしている父の実家は、何せ敷地が広い。母屋と農機具を置くガレージとプレハブの離れと庭と、そこから一段低くなったところに田んぼ一枚分くらいの畑がある。でも今は、祖母一人しか住んでいないこともあって畑は荒れ放題。それをもし自分のもにできたら、という妄想。

 畑の前にまずは庭。
 庭の4分の1を占めている庭木や盆栽のスペースをまずは整理しましょう。
 多分、以前は祖父が手入れをしていたんだと思う。祖父が他界してから祖母が代わりに管理しているようだけど、本人も見よう見まねでやっていると言っていただけあってちょっと荒れている感がある。
 枯れたものは処分して残せるものは残して、きれいに並べて植え替えて剪定してやる。土を掘り起こして柔らかくして、肥料を少し漉き込む。
 そこに新たにブルーベリーとフサスグリを植えよう。ブルーベリーは初夏にかわいらしい白い花をつけるし、フサスグリは夏の暑い時期に宝石のような赤い実を付けるから、毎日ただ眺めるだけでもきっと楽しい。落葉樹だから秋と冬は寂しくなっちゃうけど、まあそこはしょうがない。足下にいろんな常緑のハーブを植えて補う。
 庭の柿の木はそのままにしておこう。あれは渋柿だったかなぁ。秋になったら収穫して軒先に吊るして、干し柿にしよう。

 そして下の畑。ここもきちんと耕して、腐葉土とかを混ぜ込んでふかふかの土壌にする。
 中央にジューンベリーを植える。シュートは除いて一本立ちにする。大きくなる木だから畑のシンボルツリーになる。4月に白い花をつけて、6月に赤い実がなって、秋には紅葉する。
 ラズベリーとブラックベリーを植える。放置したままのビニールハウスの骨組みに絡み付けてもいいな。何年かかけてハウス全体を覆うくらいになったら、その下にまた別の植物を植える。ここは一年草がいい。ベリーの葉がちょうどいい具合に日陰を作ってくれるから、夏でもきっとちょっと涼しい。
 もっと身近な、野菜なんかも育てよう。
 とりあえずサツマイモ。ときどき雑草を抜けば、あとは放置していてもきっと勝手に育ってくれる。芋掘りして、たき火で焼き芋にするのが楽しいんだな。
 トマト、キュウリ、茄子、枝豆、葉もの野菜、、、って、しまった夏野菜ばかりだ(笑)。育てやすくて、なるべく四季を通して何かしら収穫できるような、バランスのいいチョイスをしよう。
 畑の隅、竹が生えている一角も整理する。これはさすがに自分ではできないような気も…。余分な竹を切ってすっきりさせる。きっと春にはタケノコが生えてくるんだぜ。困るくらいににょきにょきと。タケノコでフルコース料理が作れちゃう。
 下の畑のどこかに、桑とアンズとナツメと栗の木が欲しい。それぞれの時期に収穫して、ジャムとお酒と栗ごはんとマロングラッセを作るのだ。

 庭から畑への斜面には、クローバー、レンゲ、マリーゴールドとか。観賞用の花、と思いきや、緑肥づくりも兼ねてる。
 こっそり彼岸花とクロッカスとチューリップの球根も隠しておく。突然姿を現してくる奴らに、季節の移ろいを教えてもらうのもまた乙なものです。

 最後に、母屋の裏手の日陰にはクランベリーを。
 じめっとした空気はきっと彼らの好物のはず。湿度が高いと病気が心配ではあるけど、たぶん多少は風が通るから大丈夫、だと信じよう。
 どんどん蔓を伸ばして、やっぱり初夏には淡いピンクの小さな花をつけて、冬がくる少し前に赤く熟す実を、台所から見るともなしに見る。さていつ収穫できるかと期待しながら。
 
 春には畑を耕して夏野菜の準備をして、初夏から秋は収穫ラッシュ、ベリーは熟したものから摘み取って冷凍してある程度の量になったらミックスベリージャムにする。
 ハーブ類も乾燥させて保存。
 クランベリーの収穫が一年で最後の収穫かな。これもジャムかお酒へ。
 冬に入ったら植物を休ませる。お礼肥を施して剪定して、次の春を迎える準備をする。
 そうしてまた、季節が巡る。

 そうだ、ガレージの上に叔父が使っていた部屋があったな。今はどうなってるだろう。
 水道も通っていたはずだし、改良して引き伸ばし機を持ち込んで、暗室にしてしまうっていうのもアリだな…!


 以上、完全に妄想です(笑)。
 盆地だから、寒冷地でなら育ちやすいラズベリーやフサスグリがうまく育ってくれる保証もないし。
 千葉とはいえ交通の便の悪いところだから、どれだけこまめに世話をしにいけるかもわからない。
 万一すべてが順調に育ってしまったら、今度は収穫して消費するのも大変になるだろうし(じゃんじゃんお裾分けです。誰かもらってください)。
 それでも、昔から自分で育てたベリーでジャムを作るのが夢だったし、土いじりも好きだし、食べるのも好きだし、植物の世話を口実に写真のプリントもしに行ける。
 実現したら楽しい日々だろうなぁ。

 写真をしている人は農に興味を持っている人が多い、というのを聞いたことがあります。
 共通点は何だろう、と考えたときに浮かんだのは、どちらも光と水が必要だということ。
 それから、時間。
 命を扱うということ。
 生きるためには食べ物が必要で、撮りたいのはたぶん生きているものが生み出す何か。
 巡るもの。動き続けるもの。与えるものと得るもの。
 きっと写真を撮る人は、知らず知らずその循環に強く惹かれて、入り込んでいるんだと思う。
 そう考えると腑に落ちる。


 あ、トップの写真は実家のベランダで育てていたフサスグリです!
 ほかのベリーは育ててもどれも枯れてしまったんだけど、こいつのみはぐんぐん1メートル超えるくらいに成長してくれてね。でも結局、事故みたいなことがあってダメにしてしまった。
 祖母の庭は無理でも、せめてまたこのくらいのものを育てたいなぁ。

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KANA
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自己紹介:
日本写真芸術専門学校在籍。
主な使用カメラ:NIKON U2 , NIKON D7000 , HASSELBLAD 503cx
植物と光と陰を撮るのが好きです。
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