「すき」の定義。

　自分が中途半端だという自覚は昔からあって、それは写真に関しても同じこと。
　それなりの期間カメラを触ってきたけど、知識は全然ないし、腕も足りないし、明確に撮りたいテーマが決まっている訳でもないし、本当に自分は写真が好きなんだろうかってぼんやり思ってきた。
　そんな気持ちを抱えながらも、何がきっかけだったか、同僚に写真のことを話したとき、「本当に写真が好きなんだねー」と言われた。会話の内容は本当にたわいのないことで、特に専門的なことでも、熱く語っていた訳でもなかったんだけど。
　でもその言葉が嬉しかった。こんな中途半端でも「好き」って言ってもいいのかもしれない。そう思えた。
　ああ、私は写真が好きなんだ、って思った。
　一年前の出来事。

　本当に写真が好きなのか、実は今でもわからない。
　学べば学ぶほどたくさんの躓きがあって、つらいこともあって、自分には無理なんじゃないかと思うこともある。たくさんある。
　だけど。
　朝日がきれいだったらカメラを撮りに走って、落ち葉が舞う景色の中で風を待って、寒さを感じながらも目の前の景色に必死に向き合ってる。カメラを構えている間は好きか嫌いかなんてどうでもよくて、ただただ目の前のことしか見えていない。
　やっぱり好きなのかなぁ。
　って、たまに思う。


　さて、作業作業。

うわーん

　今やってる世田美術館の展示「対話する時間」に、ジェームズ・タレルの体験型作品があると知って急いでサイトから申し込もうと思ったんだけど、もうとっくの昔に予約が埋まってたこの悲しさと言ったら……！
　小さいブースに入って、10分、光の移ろいを見ていくんだって。１日１５名限定だそう。
　見たかった……。
　タレル、好きすぎる。ちょっと今度からマメにチェックしよう。

無題

雨降りの窓の外。


あれ、こんなところに誰かさんの名前が。
http://www.kanda-tat.com/project/016.html

生き物たち

　先日、３ヶ月ぶりに実家に帰りました。
　東京と千葉、近くて簡単に帰れるはずなのに、思うように時間が取れなくてね。
　久しぶりの実家は、久しぶりだというのに違和感がなくて、猫たちもちゃんと私のことを覚えてくれていて、やっぱりほっとできる空間で。
　おんなじ部屋に、自分以外の生き物がいるっていいよね。それが人でも動物でも、植物でもさ。

　いつか戻るのもアリ、なのかもしれないなぁ。
　でも、いつか、は、今じゃない。

無題

　朝起きる。洗濯する。
　↓
　ベランダに干すも雨が降ってきたので取り込む。
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　お昼頃、雨も止んだので下北沢にぶらぶらしに行くことにする。
　久しぶりにカラーネガを詰めたカメラを持って。
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　晴れてるし、そんなに遅くならないだろうからと傘も持たずに、洗濯物をベランダに干し直して出かける。
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　下北沢で突然雨に降られる。無印で雨宿り。
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　小降りになったタイミングを見て帰ることにする。
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　家の最寄り駅に着いたら雨。駅から出られず。駅舎内からうっすら虹を見る。
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　帰ったらなんと、案じていた洗濯物は無事だった！　風向きとかの関係で、ぎりぎり雨にはあたらなかったよう。
　↓
　一休みして買い物に行って、帰る頃に花火の音がしだす。
　どこかの花火大会が部屋から見えた！　はじめは見てるだけだったけど、これってもしや撮れる…？と思って大急ぎで三脚を立てて撮影。
　しかしピント合わせがうまくいってなかったようで、まともに撮れたのは下の写真くらいだった。


　とまあ、こんな感じの一日でした。
　家に帰るときに水が滴っている緑がすごくきれいで、でもフィルムを切らしてしまってたので大急ぎで帰ってデジタル一眼を持って出たんだけど、既に光が変化していていまいちになっちゃってた……。
　光を捉えるって、本当に一瞬のチャンスなんだっていうことを改めて実感。
　うーん、残念。