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 夏は空を見るのが楽しいね。
 青空に映える白い雲も、茜色に染まっていく空も、ずっと見てても飽きない。

 今日は紀伊国屋本店でやっている「ほんのまくら」というイベントに行ってきました。
 まくら、出だしのこと。小説の出だしの一文だけを読んで本を選んでみよう、というイベント。作者も本のタイトルもわからなくて、もちろん中を読むこともできなくて、「まくら」が書かれたカバーと店員のコメントだけをたよりに買うものを選ぶの。
 たまたまツイッターで知って面白そうと思って行ってみたら、これが結構な人だかりができていて!
 100冊あるはずなのに、半分以上が売り切れていたんじゃなかろうか。
 それでも、なんだろこれ、読んでみたい、というのがあれこれあって、迷った末に3冊購入。金欠なのにね(笑)。(ちなみに全部のまくらを紹介した紙も無料で配布していて、これを見たらさらに読みたいのが出てきた。ほんと困るー笑)
 たぶん、こういうイベントでないと手に取ることのない本がいっぱい並んでるんだと思う。こういうイベントでないと買わない本が。あんまり話題でない、とか、地味だ、とかっていう理由だけで隅に追いやられる本が。そういうものと出会えるって、面白い。きっと、「まくら」を読んで一生懸命内容を想像して、でも裏切られたりするんだろうな。
 偶然を楽しむ、ってことなんだろう。たまにはそんな感覚も味わわないとね。

 ちなみに私が購入した本のまくらを紹介します。
「しかし幸いなことに長く続いた夏の陽射しもようやく翳りを見せてうにやひとでややどかりや小魚たちがめいめいひっそり生きている静かな潮溜まりも薄明薄暗の中に沈み込んでゆくようだった。」
(夏の終わりなのかな、これからの季節に重なるかな、というのと、海が舞台らしいというのに惹かれて。ちょっと古めの文学作品なのかなという印象)
「いまではまったく信じがたい話だが、私たちはついこのあいだまで花は花屋で、肉は肉屋で、服は仕立て屋で買う世界に住んでいた。」
(そんな世界に今私も住んでる。じゃあどんな世界が舞台なの?と思って。ちょっと恩田陸を彷彿とさせる感じ)
「編集による序 他人から聞かされる夢の物語くらい、退屈なものはない。」
(退屈かもしれないけど、黒澤明の「夢」も夏目漱石の「夢十夜」も好きだから。って、今気づいたけどそっちの夢の話じゃなかったらどうしよう!)
 以上3冊。
 既に開封したのは一番上に書いた1冊のみ。あとの2冊は読むときのお楽しみにしておこうと思ってます。

 まともな本棚がない私の部屋で、気づいたらどんどん本が増えていくよー。本って増殖するよね?



 そういやあ、月末に旅に出ることにしました。
 新潟・妻有の「大地の芸術祭」に行きます。そうそう、前にここでもちらっと書いたあれ。
 昨日、ガイドブックを見ながらこれも見たいあれも気になる、って印を付けてたら、すごい数になってしまってどうしようって思ってるところです。
 広い地域にいろんな種類のアート作品が点在していて、全部回ろうと思ったら1週間はかかるんだって!
 免許を持ってない私には、ちょっと回るの大変そうだなぁ。と思いつつ、まあ、たくさんのものを「見る」ことよりも日常とは違う空間に身を置いて「感じる」ことを意識すればいいかな、とも。「芸術祭」は9月の3連休までだけど、作品自体はずっとそこにあるものも多いようだし、気が向いたら通う方向で(笑)。
 あー、楽しみだ!

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