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伝えたいこと。湧き上がってくるもの。
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 関羽が~、関羽が死んじゃったよ~!(by三国志)

 いやもうこれは衝撃的だよ。なみだなみだだよ。
 しかも死に方が哀れだ……。かわいそうすぎる。
 もうちょっとかっこいい最期にさせてやれなかったのか。
 曹操も病死? いやそんなの興味ねーよ。

 と、悲しみにくれていた休日の夕方です。どうも、コウヅキです。


 いや、三国志を読んでるといろいろ思うことがあるよ、うん。
 こんな大規模な争いを中国がしていた頃、日本は一体何をしてたんだっけ? とか。
 小さい島国だからかなぁ、あんまり戦乱と縁がないのは。土地も豊かだから他国を侵略しようとする動機が小さいのかもね。
 でも、昔も今も人の心はそう変わらないんだなぁ、とか。
 もちろん読んでいるのは演義、つまり小説だから、歪曲も誇張もいっぱいあるんだろうけど、それにしても、長いものに巻かれて安心したがったり、煽てられて驕ってついには人を人とも思わなくなったり、他人の腹のうちに疑心暗鬼になって結局自滅していったり、逆に仁徳を持った人にはおのずと人が集まってきたり。
 とはいえ、けっこう残酷だよなあ、とか。
 争いのときに、いったん負けたフリをして敵を油断させておいてから本襲撃をする、って手がよく出てくるけど、それってつまり、全体の勝利のためにある程度の犠牲はしょうがないって最初から開き直ってるってことでしょ? 映画でも、味方が死傷していくのを冷静に見つめて孔明が期を窺ってるシーンがあるけど、その「ある程度の犠牲」になった兵士やその家族はたまんないよなぁ。

 そして、策略も時には必要なのかなぁ、と思いはじめてきた。
 仁徳を持って中国を平定しようと大志を掲げた劉備も、それに使えて補佐した孔明も、よく演技をする。
 相手を騙すために。自軍を有利に持っていくために。
 なんか、嘘とか演技とか駆け引きとかって本当は嫌いなんだけど、本当に成し遂げたいことがあって、それが私利私欲のためだけじゃなく他人の利益にもなることで、安っぽい言葉だけど正義感の元にするのだとしたら……。
 多少の言葉の装飾も、内心を隠していいたいことを飲み込むのも、態度を作るのも、もしかしたらアリなのかなぁ。
 もちろん、日ごろからそんなことしていたら信用を失ってつまんない人間に成り下がっちゃうけど、本当に重要で普通のやり方じゃ乗り越えられない事態に遭遇したら。
 それでも自分に嘘をつかずに信念を守り通して自分の不利益を受け入れるか。
 それとも一時いろんなものを飲み込んで(もちろん流されるのではなく)、自他の利益を図るか。
 後者も、もしかしたらそれほど罪悪じゃないような気がしてきた。


 三国志も最終巻。
 読んでたら「十二国記」がまた読みたくなっちゃったよ(笑)。
 でもなあ、よしもとばななの「イルカ」を買っちゃったんだよなぁ。
 というかその前に、金沢旅行の期待を高めるべく泉鏡花の小説も買ってあるんだけどまったく手をつけてないんだよなぁ。
 そんなのんきな休日。
 (いや、真面目なこともつらつら考えてはいるんだけどね)

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 吉川英治の新装版三国志、第一巻読み終わりました。
 あ、地図は巻末にあったよ!
 今度は年表が欲しくなった!
 レッドクリフの公式HPの、張飛役の人の写真を見て笑った! いかにもだ!

 うん、面白い! ちょっと文章が古臭くて読みづらいなーと思ってたけど、それも慣れてきたし。
 ただ、AがBと仲良くなって手を組んでCを打ち破ったと思ったら仲間割れを起こしてAにはDが付いてBにはEが仲間になって……、のような人間関係がエンドレスに続くので、だいぶ混乱してくるけど。
 まあ、わかんなきゃ読み流せばいいか、と開き直ってきた。
 言葉だってわかんないものもいっぱいあるけど、そこは想像力で補っていれば何とかなるし。
 だいたい、小さい頃の読書ってそんなものだったよね、きっと。聞いたことのないような単語とか言い回しもいっぱいあっただろうに、それでもそれを無視して、あるいは自分なりに解釈して、読み進めていけた。そんな感じで言葉を覚えていってたんだよね、きっとみんな。

 でも、未だに孔明が登場してきません。赤壁の戦いなんて、地名すら出てきません。


 そして、父に三国志の話をふっても乗ってきてくれません……。あんまり思い入れなかったのかな。

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 休みで一日暇だったので、ずいぶん昔のブログを読み返してました。
 そしたら、3年半前くらいの記事にこんな文章が。

 無条件の好意というものを私は信じない。好意を抱くからには何か理由があるはずであり(それがたとえ意識化されたものではないとしても)、理由もないのに好意を抱いているというのはつまるところ相手は誰でもいいと言うこと、裏を返せば誰も自分にとって特別な存在ではないということになりはしないだろうか。
 そして、相手を好く理由が消えてしまえば、あるいはそれよりも怒ったり憎んだりする理由のほうが勝ってしまえば、今度は同じ相手に悪意を持つかもしれない。その可能性は皆無ではない、私の中では。そして私は、それを良しとする。

 す、すごい……。我ながら、かなり的を射た自己分析をしている……!
 でもまさか、これを書いた数年後に身近な人に対して「相手を(中略)怒ったり憎んだりする理由のほうが勝って」しまうことが起こるとは思ってもなかったよなぁ、きっと。



 過去の日記を読んで、当時の一年間とこの一年間の時間の重さの違いにびっくりする。
 この一年間、私は何を考えて生きてきたんだろう。
 まったく、重みのあることを考えてきた記憶がない。
 ただ何となく、時間を持て余してきただけのように思う。
 よくない。よくなさ過ぎる。
 じゃあ現状を打開するために何をすればいいんだろう。

 まずは、ちゃんと過去を振り返ること、かもしれない。
 今は「今」しか見えていないような気がする。
 自分は何者なのか、そこから見極めなきゃ。



 1,2週間くらい前に本屋にアルスラーン戦記の新刊が平積みになっていたので購入してきました。
 いや、だからさ、あんまり前の話と間を空けられるとストーリーがわかんなくなってくるんだってば! エクバターナの地下に暗黒神殿なんてあったっけ??とか。
 そのときの年齢とか精神状態で、読みたいと思う本って変わってくるよね。中学の頃あんなに好きで何度も読み返していた「創竜伝」とか、もはや本棚から追いやられてるし。ライトノベルもそう。
 アルスラーン戦記も、今までずっと新刊が出れば買ってきたから今回も、って感じだったけど、そのうち興味がなくなる日が来るのかも。
 その日が来る前に、早く完結しないかなー。



 ところで、電車内にレッドクリフのポスターがお目見えしてますね。
 三国志、ほとんど何も知らないけど俄然興味が湧いてきた! 小説で読んだら面白いのかな。映画も迫力あって面白そうだな。

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 ネットに日記を書き始めてから随分になるから、日常であれこれ思ったことを、無意識のうちに頭の中で文章に変換していることが多い。
 DMCの感想、明け方に自室にゴキブリが出現してひえ~!と大騒ぎしたこと、休みの日のぐうたらさ加減、ニュースを読んで思うこと、テレビを見て思うこと、恩田陸の『ユージニア』を読んで単行本でも読んでみたいと思ったこと、などなど。
 でも、そうして頭のなかで文章化しても、実際に文章に起こすことがとても稀になった。
 なんでだろう。二十歳前後はあんなにマメに書いていたのに。
 これは純粋な疑問。
 あの頃は何を思って日記を書いていたんだろう。今はなんであまり書かなくなったんだろう。
 なんで人は日記をネットに書きたがるんだろう。
 誰かに自分を見てもらいたいのか。誰かと繋がっていたいからなのか。

 誰と繋がっていたいんだろう。



 あ、今日が誕生日の人、おめでとう~!

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 Coccoのドキュメンタリー映画が12月に公開だそうです。
 監督は、なんと『誰も知らない』などで有名な是枝裕和監督。
 なでさん、見に行こう~!(完全なる私信)
 詳細はこちら


 閑話休題。

 一度読んだきり、ずーっと行方不明になっていた恩田陸の『黒と茶の幻想』を、本日発見!
 読み返そうと思って自分の本棚をいくら探しても見当たらず、姉が持っていったのかと思って聞いてみても知らないっていうし、母に貸したっけな?と思って尋ねても知らない、そんな印象的な題名の本なら借りたら覚えてる、といわれて、おっかしいなぁと首をかしげること早数ヶ月、やっと……!
 なんと、父の部屋の本棚にありました。盲点!
 その本棚は、父の部屋にはあるものの、中に父所有の物はほとんどなくて、私や母の部屋の本棚から溢れてしまった本など(つまりめったに手に取らない本)をしまっておいているものでね。なんでそんなところにあったのか、自分で入れたのか(たぶんそうなんだけど)、全然思い出せません。
 よかった~。もしや間違えて売ってしまったのかとさえ思ったよ。
 この小説、舞台が鹿児島からフェリーで行くY島、つまり屋久島でね、本当は5月の屋久島一人旅に持っていって、時間が空いたら読もうと思っていたんだ。
 「大学の同窓生である三十代後半の男女四人が、屋久島の森を、数日にわたっておしゃべりしながらハイキングする――ただ、それだけの物語。」(解説・川端裕人)、なのだけど、それが森の静謐な雰囲気とあいまって不思議な印象を与えてくれるんです。おしゃべりの中身も濃いわ濃いわで。
 で今日、途中まで読み返していたんだけど、すごいすごい、実際に自分が見てきた景色と見事に重なる風景の数々! 海上に突然現れる島影、重装備をした旅行者、港に背を向けると目の前にそびえる山々、頂上は雲に隠れて見えないM岳(宮之浦岳)、緑色をした川の流れ、えとせとらえとせとら。
 私が実際に見た屋久島のインパクトか、はたまた恩田陸の描写力の賜物なのか、読んでて本当に、フラッシュバックのように屋久島の景色が思い出されて感動です。そういえば私もこんなにすごいところに行ったんだった!って。
 ああすごい、小説なのに自分が旅しているみたいだ。
 これを本当に屋久島滞在中に読めていたらもっと感動したんだろうな。夢と現の区別が付かなくなるように、現実と虚構がダブって、ちょっと怖いような不思議な感覚が味わえたんだろうな。
 いつかまた屋久島に行くことができたら、今度こそこれを持っていこうっと。

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日本写真芸術専門学校在籍。
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